いさ進一公式ブログ 衆議院議員 党国会対策副委員長 党青年委員会副委員長 党大阪府本部副代表 衆議院小選挙区大阪第6総支部長

甲南大学・国際理解講義の講演要旨

甲南大学・胡金定教授の講義にゲストスピーカーとしてお招き頂き、日中間の国際理解について、講演させて頂きました。

【民間交流で育む真の国際理解】

真の国際理解とは自分の目と肌で感じること

 歴史認識の違いから、なかなか相互理解が進まない今の日本と中国ですが、本当の国際理解とは何かということについて、私の経験を踏まえて考えてみたいと思います。
 学生時代にアメリカに留学して、そこで多様な人種と触れ合う中で、世界にはいろいろな価値観の人たちがいることを学びました。その後、科学技術庁に入庁して、再びアメリカに留学することになり、最初の授業の日に、あの9・11同時多発テロが起こります。アメリカはイラク戦争へと向かい、世界が急激に変化することを感じる中で、私の関心は中国へと向かっていきました。DSC07171
 当時、アメリカ国内では、かつて日本が経済で世界を席捲していた頃にあったジャパン・バッシングはすでに過去のものとなり、アメリカの視線は台頭する中国へと向けられていきます。そのアメリカで私が触れた中国観は、今思えば実像とは異なるものでした。
 その後、北京大使館で働くようになって、自分の目で中国の姿を見て私は驚きました。特に中国の科学技術はとても進んでいて、アメリカ、ロシアに並んで、自力で宇宙に人をおくる技術を有する科学技術国家としての中国の姿を知ったのです。また、中国の若い人たちは、とても多くの人材が海外に出ていっています。今やアメリカで博士号を取得する人の出身大学は、中国の大学がいちばん多いほどです。
 こうした中国の実態は、メディアなどではなかなか報道されません。その意味では、実像を知るにはメディアの情報を冷静に見る必要があるとともに、やはり真の国際理解のためにも、自分の目と肌で直接感じることが極めて重要になってきます。

一人一人の直接の交流で鎖国意識を克服する

また、私が中国で感じたもう一つのことは、中国の人は友達をとても大切にするということです。その経験をもとに、今は青年世代の政治家として、中国との交流を大切に進めています。その一環として、四〇人ほどの若手国会議員で超党派による議員連盟「日中次世代交流委員会」をつくり、毎年中国への訪問を重ねています。

 DSC07037歴史を振り返れば、日中国交正常化は民間主導のもとになされた特殊な経緯があります。周恩来総理が日本との関係を大切にしようとした背景にも、周総理が日本留学の際に、とてもお世話になった下宿先の一人の婦人への恩があったと聞いています。国と国との友好といっても、結局は一人一人のつながりが大切だということを強く感じます。

 その点で心配していることは、日本に昔からある「鎖国意識」に見られる「気に入らないものとは話さなくていい」という意識が生まれてしまうことです。

 作家・司馬遼太郎はかつて、国際感覚とは「自分の国に対する誇り」と「人類一般に対しての理想」を一緒に持ちながら、「相手のことを考えて、その上で自らも利益を得る」という姿勢だと述べています。

 ぜひ、若い世代の皆さんは、一人一人の直接の交流を積み上げていきながら、国際感覚を育み、鎖国意識を克服していってほしいと願います。

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