いさ進一公式ブログ 衆議院議員 党国会対策副委員長 党青年委員会副委員長 党大阪府本部副代表 衆議院小選挙区大阪第6総支部長

私たちの年金の運用って、どうなっているの?

「私たちの大事な年金を、政府が株に投資して、5兆円も損を出したって聞いたけど、大丈夫?」。最近、こんな心配の声を頂くことがあります。

 党内の「年金制度調査会」では、年金についての様々な議論を行っておりますが、どうも一部メディアや野党の主張を見ると、正しい情報が伝わっていないと感じます。皆さんの不安を解消するために、一問一答を作成しました。

 

質問1.「5兆円」も損をだしたら、年金が無くなってまうやん!

 私たちの年金は、100年たっても維持できるように、「長期運用」がなされています。つまり、株が上がったり下がったりと、目先の利益を当てにしているのはありません。日本の株式や外国の株式、国債や外国債など、幅広く投資しており、「長い目」で見てどうかが大事です。

 下のグラフを見て頂くと分かり易いですが、これまで年金の運用では、45兆円の利益をあげてきています。最後の下がったところだけをとりあげて、不安をあおる野党のやり方は、合理的ではありません。

 あえて言うなら、民主党政権での運用益は4兆円しかありませんでしたが、自公政権でのこれまでの運用成績は、プラス33兆円となっています。

図1

 

質問2.「5兆円」の損で、私らのもらえる年金が減るんちゃうの?

 運用で損をしても、直接、年金が減ることにつながりません。 高齢者に支払われる年金はその9割が、これまで積み立ててきたものでなく、いまの現役世代の支払う年金と税金でまかなわれています(「賦課方式」といいます。)。基金として運用されている部分でまかなっているのは、年金の支払いのわずか1割です。

 さらに言えば、いくら年金がもらえるかの計算式がありますが、その変数の中には、「運用の損得」は入っていません。というのは、「5兆円の損」とはあくまで、「時価評価額」が下がったという意味であって、本当に損が確定したわけではありません。

 毎年確定する損得の一つは、利子や配当収入です。下の資料を見て頂くと、毎年確実に2兆円の利益を上げていることがわかります。目先の評価額で一喜一憂するのは、長期運用の年金では、あまり意味のないことなんです。

図2

 

 

質問3. そもそも、なんで年金を株に投資すんの?もっと安全に運用してほしいねんけど。

 年金は15年前に自主運用を開始してからこれまで、株式や国債、外国債などに広く投資をしてきました。

 最近、株式への投資比率を増やし、国債への比率を減らしましたが、その理由は、国債がマイナス金利となっているような現在の状況では、長期運用しても得にならない可能性が高くなったからです。

 新しい投資比率と、以前の比率を比較した試算があります。株が大きく下がった「リーマンショック」をはさんだ10年間で比べても、新しい比率の利回りは4.3%、以前の比率では3.2%でした。つまり、世界不況の時期を入れても、今回の投資比率の方が1.1%利益が上回っていることがわかります。

図3

 

 

質問4.年金の資金を使って株を買い、特定の企業に影響を与えんのは、ちょっとやり過ぎちゃう?

 年金を運用する法人(GPIF)が、特定の株式を選択して売ったり買ったりするはできません。また、株主としての議決権の行使など、企業の経営に影響を与えることも認められていません。

 じゃあ、どういった運用をしているかというと、証券会社や信託銀行に分散して、運用を委託しています。委託先がどういった銘柄に投資したかについても、最近、すべて公表されました。その報告書によると、国内株式で言えば、2000以上の銘柄に、広く薄く投資されています。東証1部に上場されている銘柄がすべて、おおむね時価総額の比率に合わせて買われていることがわかります。

 つまり、年金の運用成績は、ほぼTOPIXやダウ平均に連動しています。年金で株を買っているといっても、特定の企業への投資ではなく、日本経済全体を買っていると言えるでしょう。

図4

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